嵯峨野文化通信 第138号

伝統文化プロデュース【連】メールマガジン

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  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄)   [嵯峨野文化通信] 第138号
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 伝統文化プロデュース【連】は
 日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識について
 遊びながら学び、広めていく活動をしている団体です

         
       嵯峨野文化通信は、伝統文化を「遊ぶ」ためのヒントを発信します

                毎月1日・15日(月2回)
 
                    ■VOL:138(2011/11/2)

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                  ■□■もくじ■□■

  ■【連】からのお知らせ ————-京都いいMONO再発見「茶の湯ライブ」
のお知らせ
                    企画展「茶席菓子から歴史を考える~若沖」
のご案内
                    創作菓子と染色 展覧会のご案内
                     有斐斎弘道館月釜「開炉」のご案内
                    「上七軒の花街文化」特別講演のご案内 
                     嵐山もみじ祭りのお知らせ
                    「日本のかたち展」ミラノサローネ帰国展と
                         京文化フォーラムが開催されます
                    『花園』が発行されます
  ■(連載)『ニッポン城郭物語』—————————— 第六十七幕
  ■(連載)『源氏が食べるー平安文学に描かれる食ー』———- 第三十九回
  ■[嵯峨野学藝倶楽部]11月開講講座のお知らせ

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             □■【連】からのお知らせ■□

  ■京都いいMONO再発見「茶の湯ライブ」のお知らせ

   本日、14時より京都高島屋スペシャルコラボ企画として、老松の太田達と絵師
の木村英輝さん、未生流笹岡の笹岡隆甫さんによる「茶の湯ライブ」が開催されます。
そして、解説を【連】代表の濱崎加奈子が行います!
  四条界隈へお越しの方は是非お立ち寄りください!

 日時:11月2日(水)
 時間:14時~14時半くらい
 場所:京都高島屋1階ゆとりうむ
 
 11月2日(火)~8日(火)同会場にて、有職菓子御調進所「老松」さんと絵師の
木村英輝さんが競演した生菓子が展示販売されます。

  ■企画展「茶席菓子から歴史を考える~若沖」

  有斐斎弘道館では、皆川淇園にちなみ、同時代の画家・伊藤若冲をテーマにした菓
子展を開催中です。
  好評をいただいた9月の展示を一部入れ替えての展示となり、府庁界隈まちかどミ
ュージアム協力事業として、国民文化祭期間にあわせての開催です。
  前回見逃した方も、再度の方も、ぜひご覧ください!
 
  日時 :10月29日(土)~11月13日(日) 
      11月9日(水)は休館とさせていただきます
  時間 :11時~16時半
入場料:500円(干菓子付)
  場所 :有斐斎弘道館(上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524‐1)
     http://kodo-kan.com/access.html

  ■創作菓子と染色 展覧会のご案内
  
  前号でお知らせいたしました有職菓子御調進所「老松」さんの植村健士さんと、染
作家の林克彦さんの展覧会がもうすぐ開催されます。
  どうぞお楽しみに!
 
 日程 :11月5日(土)、6日(日)
 時間 :9時30分~16時30分
 場所 :菓匠 老松・嵐山店2階
 連絡先:075-881-9033
     菓子創作 植村健士
     染作家 林克彦
 
 「老松」嵐山店
  http://www.oimatu.co.jp/shop.html

  ■有斐斎弘道館月釜「開炉」のご案内

   ご好評いただいております、先月より会員制となりました有斐斎弘道館の月釜。
 もちろん会員以外の方もご参加いただけます。
  11月の月釜は炉開きです! 気軽にお楽しみいただけますので、どうぞお誘い合
わせの上、お越しください! 

 日 程:11月6日(日)
 時 間:11時~15時 
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(会員の方は不要)
 ※ご予約が必要となります。
  午前の部は満席となっておりますので、お席の空き状況については下記までご連絡
ください。

 詳細はコチラ
 http://kodo-kan.com/tea.html
  
 申し込み、問合せ先はコチラ
 TEL :075-441-6662
 MAIL:tea@kodo-kan.com
  
 有斐斎弘道館(上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524‐1)
 http://kodo-kan.com/access.html
  
 ただいま、月釜会員募集中ですので気軽にお問合せください。
 年会費:1万円(各回の参加費は不要です)

  ■「上七軒の花街文化」特別講演のご案内

   10月21日(金)~11月20日(日)に織成舘で開催されます「芸舞妓の衣
裳展」にて【連】の太田達の講演が特別講演いたします!
   その他、イベントも盛りだくさんですので、お誘い合わせの上お越しください。

 「上七軒の花街文化」
 日程 :11月12日
 場所 :織成舘(おりなすかん)
 入館料:500円、芸舞妓の衣裳展500円、通し券700円
 時間 :15時~ 
    (来館者参加費無料)
     ※展覧会は10時~16時(月曜閉館日)
 講師 :太田 達

 詳細はコチラ
 http://orinasukan.skr.jp/geimaiko/kamihichiken_index.html  

 織成舘(京都市上京区浄福寺通上立売上ル大黒町693番地)
 http://orinasukan.skr.jp/aboutus/acc.html

■嵐山もみじ祭りのお知らせ

  天下の名勝と謳われる嵐山、 小倉山のもみじの美しさを讃え、辺り一帯を守護す
る嵐山蔵王権現に感謝するもみじ祭りの船上舞台にて、今様船が参加いたします。
  その他、この地にゆかりのある文化・芸能が参加し、大堰川の清流に色とりどりの
船遊絵巻として錦繍の一日をはなやかに繰りひろげられます。
  是非お誘い合わせのうえ、お越しください! 

 日時:11月13日(日)雨天中止
 場所:嵐山渡月橋上流一帯
  
 詳細はコチラ
 嵐山保勝会:http://www.joho-kyoto.or.jp/%7Eretail/akinai/maturi/
maturi_arashiyama.html

■「日本のかたち展」ミラノサローネ帰国展と京文化フォーラムが開催されます

  2011年4月、イタリアミラノにて開催された日本のかたち展の帰国展が、有斐
斎弘道館にて開催されます!
  日本の伝統的なかたち、美意識、感性を現代のインテリア空間や生活スタイルに、
新しく機能する室礼として提案する展覧会です。
  今年イタリアミラノにて展示した作品を中心に展開致します。
  イベント期間中には「日本のかたち茶会」も開催いたします!併せてご参加くださ
い!

 日 程:11月19日(土)~27日(日)
 時 間:11時~19時 
 場 所:有斐斎弘道館
 入場料:500円(高校生以下の方は無料)
     呈茶は毎日ございます:作家オリジナル和菓子付き1000円(入館料含む)

 「日本のかたち茶会」
 日 程:11月23日(水・祝)
 時 間:11時~17時(最終入場16時:要予約)
 場 所:有斐斎弘道館
 参加費:2,000円(入場料込)
 
 茶会ご予約はコチラ
 http://www.kodo-kan.com/nihon-no-katachi/pg17.html

 展覧会詳細はコチラ
 http://www.kodo-kan.com/nihon-no-katachi/index.html 
  
 有斐斎弘道館(上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524‐1)
 http://kodo-kan.com/access.html

 ■『花園』が発行されます

 妙心寺が発行している月刊冊子である『花園』に、現在【連】メンバーが執筆して
 います! 「祈りの国」という題で【連】メンバーが交代で執筆し、全国各地のモノ
 や食に込められた心を、語り連ねます。
   11月号は、本メルマガの編集を行っている松田菜月がお送りします!
   お題は「美濃~織部の不思議」
風炉の時期がすぎ炉を開ける開炉のとき、織部焼が使われることと、織部上用が出
 されることの謎・・・どうぞご覧ください!!
  
妙心寺HPはコチラ
http://www.myoshinji.or.jp/book/

『花園』のお問合せ・ご注文は、花園会館部「頒布課」まで
TEL:075-467-2990

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               ■『ニッポン城郭物語』■

             ー第六十七幕ー  ~妙顕寺城の話~

                                   梅原 和久

  豊臣秀吉の洛中での拠点として有名なのは聚楽第だろう。しかし、聚楽第の前後にも、
 秀吉が洛中に二度にわたって城を築いていたことはあまり知られていない。聚楽第の前、
 秀吉最初の洛中拠点となったのが、妙顕寺城である。

 妙顕寺は、西洞院二条南にあった法華宗寺院である。16世紀前半に造営され、以前
 に連載でも取り上げた山科本願寺が攻め滅ぼされた天文法華の乱の際に、焼き打ちにあっ
 たが、同じ場所に再建されていた。
  織田信長が倒された本能寺の変の翌天正十一年(1583)、新たな支配者として京に
 入った豊臣秀吉は、妙顕寺を現在の上京寺ノ内へ移転させ、その跡地を自分の居城に改造
 する。当時の日記には、堀が巡り天主もあげられたとあるので、それなりに本格的な構造
 をもった城であったようである。秀吉が京に来たときの宿舎として使用され、普段は五奉
 行の一人前田玄以が留守居役を勤めていた。
  しかし、天正十四年(1586)には聚楽第の造営が始まり、妙顕寺城は廃城となる。
 わずか数年だけしか使用されなかったために、この城が歴史に名を残すことはなかった。
 江戸時代に入ってからは徳川の重臣土井利勝の屋敷地となり、現在は「古城町」「下古城
 町」という町名にだけその面影を残している。また、全日空ホテルの裏側にある西福寺の
 前には城址碑と案内板がある。

  妙顕寺城は往時の絵や様子を記した文献がほぼ存在しないために具体的な姿が全く分か
 らない幻の城だったが、平成十九年(2007)に西隣(元城巽中学校)で発掘調査が行
 われた際に、この時代の舟入跡と見られる遺構が検出された。
  見つかったのは幅10メートル深さ1.1メートルの落ち込みで、かつては堀川とつな
 がっていたとみられている。妙顕寺城が平安京の時代から重視されていた堀川の水運を活
 用していたことをうかがわせる発見であり、ほんの少しではあるが当時を偲ぶことができ
 るようになった。
  次回は聚楽第の後、秀吉の最後の洛中拠点となった城を紹介する。

          ■『源氏が食べるー平安文学に描かれる食ー』■       

                   第三十九回       

                                   荻田 みどり
 

  (前回のつづき)大団円が近づいてきた。六条院へ行幸した冷泉帝、朱雀院に最高のも
 てなしで迎える。もてなされる帝、院の栄光を表現するとともに、もてなす源氏の権勢を
 も指し示す。
  同行した親王や上流貴族たちへのもてなしもぬかりない。

  親王(みこ)たち、上達部(かむだちめ)などの御設けも、めづらしきさまに、常のこ
 とどもを変へて仕うまつらせたまへり。みな御酔ひになりて、暮れかかるほどに楽所の人
 を召す。

  いつもの定められた形式とは趣向を変えて、食事などをお勧めする。珍しい趣向にご満
 悦で、皆酔っている。皆が酔うことによって、宴は深まってゆく。
  優美な楽が奏でられ、童たちの舞いは、若かりし源氏と頭中将(今は太政大臣)が青海
 波を舞った朱雀院の紅葉の賀を思い出す。
  源氏と太政大臣は仲違いしたこともあったが、今また同じ座で歌を詠み合っている。准
 太上天皇となった源氏と臣下の最高位である太政大臣が揃い、同じ場に帝と院がおられる。
  同様に上流貴族である皆が酔うのはふるまわれる酒だけではあるまい。世界がここに集
 約し、宴もたけなわ。このような空気に酔っている。第一部のフィナーレである。 
  

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       □■[嵯峨野学藝倶楽部] 11月開講講座のお知らせ■□

 詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/をご覧ください。

 ■「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:11月9、30日(いずれも、水)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ■「茶道教室(土曜日コース)」
  日時:11月13日(日)、26(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:10時~19時(ご都合の良い時間にお越しください)
      (26日のみ)15時~
  講師:西村 宗靖・太田 宗達
  ※見学/体験も、随時受付けています。
 
■「今様・白拍子教室」
  日程:11月12、26日(いずれも、土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:13時~14時
  講師:石原 さつき
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。

■「うたことば研究会」
  日程:11月26日(土)
  場所:嵯峨野三壷庵
  時間:15時~16時(60分)
  監修:田口 稔恵
  ※資料代等が必要です。詳細はお問合せください。

 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/

 お問合せ・お申込みはコチラまで→ sagano@ren-produce.com

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               ■□■ひとこと■□■
  
  東北大震災につづき、タイの大洪水やトルコの大地震・・
  これから何が起こるのでしょうか 
  今ここに居られる奇跡に感謝し、一日一日を大切に過ごしたいです  
                              (いまむら)

     [次回は、11月15日(火)に配信予定です!次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。