留学生のお茶会体験

昨日、6月13日は、夕方より、京都の大学で学んでいる留学生の
方々に、濃茶と薄茶を体験していただきました!

15時頃より、老松の社員さんがお越しになり、準備がはじまります。
その日は、お茶会の後になんとお鍋で夕食会をするということで、
約30人分の野菜を切り、準備しました。
途中からは、留学生のお手伝いの方もお越しになり、みんなで協力して
大量の野菜を切っていきます。

その後、準備を手伝ってくれた学生さんは着物を借り、着付けてもらっていました。
華やかに変身して、記念写真です。

お茶会は、夕方17時過ぎから始まりました。
まず、留学生の方々が受講している講義の講師でもある、大田達さんが、
弘道館の説明や皆川淇園の説明をし、その後路地草履を履いてお庭を通り
お茶室へはいります。
少し暗くなってきた弘道館の広間に、手燭を持ち込み、部屋の明かりを消しました。
2本のろうそくの明かりが、ゆらゆらとゆれてきれいでした。

お点前が始まり、ろうそくの明かりの中でお菓子が運ばれます。
今日のお菓子は、蛍です。
暗い中で見ると、金箔が光に反射して本当に光っているようです。
まずはお濃茶、その後お干菓子でお薄をいただかれました。
お薄の時に、面白いデザインの器も出され、皆さん楽しまれたようです。

お茶会が終り、みんなで片付け、着物を脱いで、今度はお鍋の準備を始めます。
老松の社員さん、そして私も、それぞれのテーブルにおじゃまして学生さんと
交流しました。
皆さん、お濃茶はどうだったかと尋ねると、「おいしかった」という答えが返ってきました。
少し甘くて、濃茶は独特ですが、あまり苦手な方はいなかったようで、少し意外でした。

お鍋の後に、スイカも出され、学生さんからは歓声が上がりました。
日本の食を体験し、またお茶会では日本の美しさの表現を体験し、
なにか感じていただけたでしょうか。
私も、いつもとは違う雰囲気の中で、改めて日本文化の美しさについて考えました。

(まつだ)

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
記事が面白かったら是非、シェアいただけると幸いです。