嵯峨野文化通信 第58号

 伝統文化プロデュース【連】メールマガジン
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              〔嵯峨野文化通信〕 第58号
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         日々の暮らしに「和」の魅力をプラスしてみませんか?

   伝統文化プロデュース【連】は、日本の伝統文化にこめられた知恵と美意識に
          ついて、学び広めていくための活動をしている団体です。

京都・嵯峨野から、最新の情報を皆さんにお届けします!
毎月1日・15日(月2回)

★VOL:58 (2008/7/1)
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  ○【連】からのお知らせ———————-7月12日開講! 新講座のご案内
  ○(連載)『京都タイムトラベル』———————————丹後と京都
  ○(連載)『ニッポン城郭物語』——————–第三十幕―〜鉄道と城の話〜
  ○[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ

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 【連】からのお知らせ
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  ○7月12日開講! 新講座のご案内
  7月から、嵯峨野学藝倶楽部の新しい講座が開講します。
 <京文化を語ろう> この講座は、京都の文化をさまざまな切り口から考える試みで、参
 加者の方々のご意見も伺いながら、新しい京都文化を発信していきたいと考えています。
  皆さんもご一緒に京文化を語りあいませんか?

 メルマガ編集部では、講師の太田達先生に、どんな講座になるのか、聞いてみました。
 すると、「どんな観点で語ろうかな…」と思案してらっしゃるご様子(!)
  そこで、講座開講に先立ち、【連】のスタッフに、第一回のテーマ「土産」に関するエ
 ピソード聞いてみました!

  明石・垂水といえば、「いかなご」です。明石の魚の棚で朝揚がったばかりの「いかな
 ご」を買ってきて飴煮きにします。毎年、春になると甘い醤油の匂いが家々からただよっ
 てきます。地元の風物詩です。
  いただきものとして、思い出に残っているものは、幼い頃、祖父が来る度に持ってきて
 くれた「炭酸せんべい」(有馬温泉)。送り主の顔と同時にそのモノが思わず浮かんでし
 まうのが、お土産の面白いところで、おじいちゃんといえば、炭酸せんべい、みたいにな
 っています。笑  (K.H)

  私が貰って一番嬉しい土産は「土産ばなし」である。自分が知らない土地の話は興味深
 いし、知った土地の話は懐かしいと感じる。それに、土産ばなしは「そういえば友人が〇
 〇へ旅行したときの話だけど…」と、いつでも自分の好きなときに使える便利なものでも
 ある。
  現代では、世界中の土産物店で売られている土産のほとんどが、通販で買えてしまう。
 だから、旅先の貴重な時間を土産物店で悩むのに使うよりも、外に出て少しでも多くのこ
 とを見聞するといい。そして帰ったらそれを詳しく話してみるといい。 (N.S)

  一昨年の暮れに家族でロンドンへ行ったときの事。ロンドンの友達に貰ったイギリス土
 産には困りました。何だったかというと、陶器の水差しです。
  我々日本人はよく、お土産選びの際に「お土産は相手が貰って困らないもの」という考
 えに立ちます。しかし彼等は、「私たちがあげたいもの」が最初に来るのでしょう。
  お土産の感覚から控えめな日本人を感じたという話でした。 (L.T)

  《あかべこ》は、張り子の牛の玩具。頭だけグラグラ動くようになってます。頭をつつ
 くのが地味に楽しい、福島県会津のお土産品です。こっちの友達にあげたのですが、「べ
 こって何?」と聞き返されて、べこ=牛というのがあんまり通じてないんだと驚きました。
                                    (M.S)

 寮には様々な県から人が集まるが、その中で貰ったお土産で、東京方面の子から貰うも
 のはかなりの確率でディズニーランドのお土産が多い。それはテ-マパ-クなのに、地元土
 産となってしまっているのだろうか、と不思議に思った。
  反対に、自分があげて喜ばれたお土産としては栗きんとんがある。その存在を知らない
 子たちから、「おいしい」と言われると、とても嬉しい。 (N.M)

  兵庫県西宮市甲子園口で育ったので、甲子園にまつわるお菓子をご紹介します。
  桔梗堂(ききょうどう)の「球宴」という和菓です。野球ボールに見立て、縫い目模様
 の焼印が入っています。正々堂々戦うスポーツマンシップで悔いなき戦いを終えた爽快な
 ひと時から名がつけられたそうです。
  調べてみると近所のお菓子やさん皆してる気がしてきました。便乗してますね。笑
  もうすぐ、夏の高校野球が始まります。寄り道をして、お菓子やさん巡りをしてみては
 いかがでしょうか?
  http://fmosaka.net/antenna/food/archives/2005/07/post_137.htmlより抜粋
                                   (K.T)
  
  ☆皆さんも地元の「土産」について考えてみると、面白い発見があるかもしれません!

  ☆新講座 <京文化を語ろう> 「土産」編

   日 時  7月12日 11:00〜12:30
   講 師 太田 達(京都女子大学・立命館大学非常勤講師)

   参加費 1,000円(茶菓子付き)

   お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

 

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             (連載)『京都タイムトラベル』―京都・時空・逍遥・記―
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                 丹後と京都             太田 達

  先日の岩手宮城地震で、土砂に埋もれた温泉旅館の救出活動が連日報道されていた。こ
 の報道を見ている中で、丹後地震を思い出した。といっても、昭和2年(1927)のこ
 となので、私もタイムリーに体験した訳ではない。何を思い出したかというと、子供の頃、
 祖父母の世代の人たちにこの地震のことについて耳にたこができるほど聞かされたことで
 ある。
  昭和2年3月7日午後6時27分39秒、峰山あたりを震源としたM7.3の大地震は、
 宮津・峰山・豊岡で震度6、京都・奈良・福井などでも震度5を記録した。被害が集中し
 たのは、丹後半島の付け根部分で、家屋の倒壊率は90%にも及び、発生時が夕食時と重
 なったことから火災も発生し、8287戸の焼失が報告されている。死者は2925名に
 も及び、人口に対する死亡率は22%に達した。同規模の岩手宮城内陸地震に比べても、
 その被害の大きさは凄まじいものである。実は、数年前に丹波地方で起こった大きな地震
 は、この80年前の丹後地震の余震であると報道されていたことに気づかれた方はおられ
 るだろうか? インターネットで調べると、丹後地震当時の写真をいくつか見ることがで
 きる。中でも網野駅で横転した加悦鉄道の蒸気機関車の写真や、焼け野が原と化した峰山
 の町の写真は衝撃的である。この地震は、新聞社などのマスコミが救援キャンペーンなど
 の募金や支援をした初めての地震でもある。当時20歳くらいの祖父は、トラックで京都
 から材木を運び、四辻の小学校を再建したと云っていた。彼をかりたてたものは一体なに
 であったのであろうか。私もそうなのだが、京都市域に在住する者にとっての心の故郷な
 のかもしれない。
  先日、少し暇な時間を得ることがあったので、丹後半島を中心にこの辺りを縦横無尽に
 走りまくってきた。実は44年前の夏、父の運転する車で丹後半島一周をしたことがあっ
 た。当時はすべてが未舗装道路で、パリダカなみの砂煙の中を、カークーラーなど存在し
 ていない時代に、たしかボロボロのトヨタコロナで突っ走ったわけである。車の運転の好
 きでない父がなぜそのようなことをしたのか。またこの辺が四辻、というあたりで、思い
 出せないが、父はなにかを私に話した。彼も彼の父の20歳の行動への思いを確かめたか
 ったのかもしれない。丹後とは?
 今は北タンゴ鉄道と名を代えた加悦鉄道の写真を見ながら考えていきたい。

 

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                          (連載)『ニッポン城郭物語』
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              ―第三十幕―  〜鉄道と城の話〜
                                   梅原 和久

  鉄道旅行の楽しみの一つは、車窓から眺める風景だろう。日本の主な都市のほとんどは
 元城下町であること、そして城下町は主要な街道沿いに立地していたことから、明治以降
 の鉄道網整備の際も、鉄道は城の近くを走ることとなった。(※1)そのために、多くの
 城は車窓の射程圏内にある。
  言うまでもないが、城の魅力は実際に訪れてこそ味わえるものである。ただ、車窓から
 眺めるのが最も絵になる、という城は多い。例えば明石城。ここは重要文化財に指定され
 ている美しい3層櫓が2基残っているのだが、この城は、明石駅ホームから見るのが良い。
 適度に離れている上に、ちょうど目の高さに櫓が見えるからである。同様に、白河小峰城
 も白河駅から見るのが美しい。そして、姫路城は新幹線の車窓からが一番である。城が築
 かれた地形が手に取るように分かり、光線の具合の良い南側から城全体を見渡せるのは、
 新幹線の車窓をおいて他にない。

  ただ、沿線の開発に伴い、特に駅周辺にはビルが林立したために、すぐ近くにあるはず
 の城が見えない、というケースも多い。例えば、数回前にとりあげた小倉城。かつては新
 幹線の車窓から復元天守が望めたものだが、今では例のシュールな建物(リバーウォーク
 北九州)のせいで、全く見えなくなった。この他、大垣城などは駅から500メートルほ
 どの距離にあるにも関わらず、周辺の建物に埋もれて車窓から望むことができない。

  また、近すぎて見えない城もある。有名なところでは三原城。ここは山陽新幹線が本丸
 を貫通する、という現代では考えられない史跡破壊が行われたところだが、車窓からは何
 も見えない。ホームに降り、窓から下を眺めると、そこは既に天守台上である。(※2)
  越後長岡城は、北越鉄道開通に伴って本丸が駅として提供されたために、今では城の痕
 跡さえ残っておらず、見ようにも見えない。他にも城内を鉄道が貫通している、という例
 はかなりある。淀城は天守台のすぐ横に京阪淀駅ホームがあるし、清洲城や甲府城も、城
 跡が線路や駅舎によって分断されてしまっている。昔は史跡に対する認識などこの程度で
 あり、「開発」という大義名分の前には無力だったのだ…。と過去を嘆こうと思ったとこ
 ろに、最近の備後福山城にまつわる騒動である。平成の世とは思えない暴挙が行われよう
 としている福山の件については次回に。
                                   (つづく)  

 (※1)鉄道敷設と共に町の近代化が進められ、城はどんどん破壊された。しかし、鉄道
  の路線から外れたことで、発展からは取り残されたが、逆に当時の雰囲気が残った、と
  いう丹波篠山などの例もある。丹波篠山には、「当時の住民が鉄道が通ることに反対し
  たため、駅が市街から遠く離れたところにつくられた(現在のJR篠山口駅)」という
  説がまことしやかに伝えられているが、これは俗説。実際に市の中心近くに鉄道を通す
  ためには、かなり路線を迂回させなければならなかったから、という現実的な理由があ
  ったのである。

 (※2)上空からみた三原城跡。あまりにも無残な姿。
   http://www.city.mihara.hiroshima.jp/tosho/ayumi/001/8007.jpg

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 ◆[嵯峨野学藝倶楽部]7月開講講座のお知らせ ◆
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 詳しくは、http://www.ren-produce.com/sagano/club/から

 ★「京文化を語ろう」
  日程:7月12日(土)
  時間:午前11時〜12時30分(90分)
  内容:「土産」
  参加費:1回1,000円(茶菓子付)
  ※歴史的な茶店での宴会も予定しています。
  1回のみの参加も、受付けています。

 ★「茶道教室(土曜日コース)」
  日程:7月5日・12日・26日(いずれも土曜)
  時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間にお越しください)
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ★「茶道教室(水曜日コース)」
  日程:7月9日、23日(いずれも水曜)
  時間:午後3時〜8時(ご都合の良い時間にお越しください)
  ※見学/体験も、随時受付けています。

 ★「京都史跡ものがたり〜三宅安兵衛の石碑をたずねて」
  日程:7月20日(日)
  時間:午前11時〜12時30分
  内容:亡父の遺言、京都に石碑を建立す
  参加費:1回 1,000円 (茶菓子付)
  ※1回のみの参加も、受付けています。

 ★「今様・白拍子教室」
  日程:7月12日、26日(いずれも土曜)
  時間:午後1時〜2時(60分)
  ※見学/体験も、随時受付けています。
   性別・年齢・経験は問いません。
   源氏物語千年紀にちなんだ勉強会やイベ ントも予定しています。

  ※華道教室も開講しています。
   お問合せください。

 ●URL
  http://www.ren-produce.com/sagano/club/
 お問合せ・お申込みはコチラまで→sagano@ren-produce.com

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  我が家のお土産は地元のお菓子屋さんの豆大福です。お店で作っておられるので、いつ
もやわらかくておいしい、できたての豆大福が食べられるんです。そのお店でお土産を買
 うときは必ず家用に一パック多く買うのが、我が家の決まりです!やっぱり自分がもらっ
 てうれしいものを相手にもあげたいですよね。
  馬路大納言や丹波の黒豆が使ってあるので、お土産にも最適なんです。いいものをリー
 ズナブルに買えるのが地元の強みですよね。亀岡市に生まれてよかった。笑   
                                   (きしもと)

     [次回は、7月15日(日)に配信予定です! 次回もお楽しみに。]

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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