京菓子をデザインするヒント⑳〜2021年の京菓子デザイン部門〜
2021年は「徒然草」をテーマに作品を募集しました。
京菓子デザイン部門はどなたでも応募可能!あなたのデザインを、菓子職人が形にいたします。
【銘】おしくくみ(押包み)
【参考にした段】 第52段
【コンセプト】
ある僧正が石清水八幡宮を目指した。しかしふもとの高良神社などを本殿だと勘違いし、そこだけお参りして帰ってしまう。何ごとも案内版は必要だ、という話。
この一帯は本殿の八幡神や、石清水の由来となる石清水社の湧水のご加護に包まれている。そんなイメージを和菓子にすると、精神的な意味合いの新しい「案内」が出来上がる。山の上の本殿まで参拝された方はもちろん、足が悪くてそれが叶わなかった方、それこそ勘違いして高良神社で帰ってしまった方も、皆、包み込んで、ほっと心が休まるような考えたいと思った。
【受賞者名】伊東 彩