〜「源氏物語」を京菓子に⑧〜
京菓子展では毎年とても創造的な作品が集まり、入選作品は有斐斎弘道館と特別会場(今年は旧三井家下鴨別邸)に展示されます。
昨年は「源氏物語」のテーマに沿って、350点以上の作品が集まりました。
当ブログでは、昨年の入選デザインと、それをもとに作られた京菓子を紹介します(順不同で取り上げます)。
今年のテーマは「万葉集」です。
和歌のエッセンスをどのように取りこみ、菓子をかたちづくるのか?
考えるヒントになるのではないでしょうか。
締め切りは8月31日(土)です。
※実作部門の募集もあり
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【参考箇所】葵の巻「草かれの まがきにのこる なでしこを わかれし秋のかた見とぞ見る」
男子出産後に亡くなった妻(葵上)を偲んで源氏が詠んだ和歌からイメージした。
【入選者名】永井 てるみ
【コンセプト】
源氏の妻を失った寂しさと秋のイメージを重ね、形はシンプルに色彩は複雑で弱い色にした。白は秋と草におりた霜、そして源氏の寂しさを表す。ピンクはなでしこ、つまり妻の忘れ形見である我が子を表す。複雑な色の部分(グレー・茶・緑など混色)で草かれのまがきを表す。
この和歌からは、子どもよりも亡くなった妻への想いが勝っているように感じられるため、なでしこはまがきの奥に見える。
【デザイン】
【銘】追慕
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京菓子展「手のひらの自然―京菓子」2019
公式HP : http://kodo-kan.com/kyogashi/