2018年3月の有斐斎弘道館のみどころ(予定一覧)

3月といえば、ひな祭りですね。

ところでひな祭りの起源は、300年頃の古代中国で起こった「上巳節」にさかのぼります。「上巳」とは旧暦3月の最初の巳の日こと。のちに行事の日付が変動しないよう、3月3日となりましたが、もともとは年齢・性別関係なく、春を寿ぎ、無病息災を願う厄祓い行事でした。また桃の花が咲く季節と重なることから「桃の節句」とも呼ばれ、桃などの自然の生命力をもらうなどして厄災を祓います。

上巳のころは季節の変わり目で、災いをもたらす邪気が入りやすいと考えられていたため、古代中国では、この日に水辺で穢れを祓う習慣がありました。この上巳節が遣唐使によって日本に伝えられると、宮中行事として取り入れられ、「上巳の祓い」として「曲水の宴」を催したり、禊の神事と結びつき、紙や草で作った人形(ひとがた)で自分の体をなでて穢れを移し、川や海へ流したりするようになりました。現在も地方によっては、穢れを紙の人形に移しそれを川に流す「流し雛」の風習が受け継がれています。

「人形流し」の人形(ひとがた)は草、わら、紙などで作られていましたが、人形(にんぎょう)作りの技術が発展し高級化してくるにつれ、人形は流すものから飾るものへと変化していきました。また紙の雛人形を流す行事は川が汚れるという理由から流すことが難しくなってきた、という説もあるようです。

豪華な「ひな人形」を雛壇に飾るのが流行すると、女の子が生まれたらひな人形を飾ることがみんなの憧れとなり、「ひな祭り」として皆でお祝いをするようになったようです。

 

◆3月4日(日)第七期 月釜

毎回、楽しい趣向をご用意させていただきます。
内容については、お越しいただいてのお楽しみとさせていただきます。
時間、参加費についてはお問い合わせ下さい。

◆3月15日(木)勉強会
《九条武子の会》

大正期から昭和初期に活躍した京都出身の歌人、
大正三美人にも数えられる九条武子の歌集を読みましょう!
時間:18:30~20:00
参加費:1,000円

◆3月17日(土)講座
《信仰からみる京都 -白河天皇・鳥羽天皇-》

京都の歴史を縦横無尽に楽しむ大人気講座!今回のテーマは「白河天皇・鳥羽天皇」です。
講師:太田達
時間:11:00〜12:30(10:30より呈茶)
参加費:2,000円(菓子・抹茶付き)

◆3月18日(日)勉強会
《皆川淇園を読む -三先生一夜百詠(6)-》

学問所「弘道館」をひらいた皆川淇園について学ぶ講座です。
今期は、清田君錦・皆川淇園・富士谷成章の共著『三先生一夜百詠』2巻(寛政9年1797刊)を抄読しております。是非、お気軽にご参加ください。
講師:松田清(京都大学名誉教授)
時間:14:00~16:00
参加費:2,000円

◆3月18日(日)勉強会
《江戸時代の教養を考える -茶書・謡-》

江戸時代の学問所ならではの実践講座!
ご一緒に「茶書」を読み、「謡」をうたってみませんか。
時間:16:30~17:50 第1部「茶書をよむ」
18:00~19:00 第2部「お謡をうたってみよう」
参加費:3,000円(学割等あり)1部のみ、2部のみ2,000円

◆3月20日(火)講座
《茶の湯の文化を識る -茶の湯空間の近代-》

茶の湯の歴史をわかりやすく、楽しく学びます。
ぜひこの機会に、茶道の歴史をマスターしましょう!
講師:桐浴邦夫
時間:13:00~14:30(12:30より呈茶)
参加費:2,000円(菓子・抹茶付き)

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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