有斐斎弘道館 4月のハイライト

4月は、今回で12回目となる「帯を識る、帯を楽しむ」の開催がありました。

また能楽小鼓方大倉流16世宗家大倉源次郎氏をお迎えし、氏の小鼓方としての人生を4回にわけて語っていただく講座「大倉源次郎 能楽談義」が開始しました!ご遠方から、わざわざお越し下さった方も多数おり、大盛況のうち幕を閉じました。

その他、定例の講座やプライベートのお茶会が多数ありました。
4月の弘道館の様子をお楽しみ下さい。

1日(土)〜3日(月)春の茶事

3日間にわたり、春の茶事を開催いたしました。天候にも恵まれ、晴れ渡る空に満開の桜が映え、また席中も終始とても和やかな雰囲気でした。
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次回、秋の開催もお楽しみに。

9日(日)展覧会・座談会・試着会「第12回 帯を識る、帯を楽しむー染の織物、縫いの織物ー」

obinokai

「染の織もの、縫いの織もの」をテーマに西陣の織元8社にご参加いただき、多様な技に誇りをもつ西陣織の作品を展示しました。また、絣の職人の方による座談会を開催しました。

今回の展示は「染め」と「縫い」の2グループに分けて展示をおこないました。また職人の方々に直接お話を伺うことができたので、帯で使われている技術や文様について、また帯の文様にはどのような由来があるかなど参加者はそれぞれ興味深く話を聞いておられました。知れば知る程に、これらの帯を制作するための技術の奥深さに圧倒されます。
現在職人の方々は高齢化で減っており、またコストや効率が優先されるこの時代の中で、どのようにこの素晴らしい技術を継承し存続していくか…帯の美しさに触れると共に、いろいろと考えさせられることもありました。

次回は秋、11月に開催予定です!ぜひお越しください。

18日(火)講座「茶の湯文化を識るー懐石の菓子—」

茶の湯の歴史を分かりやすく楽しく学ぶ講座です。今回のテーマは”懐石の菓子”でした。
日本文化を語る上で欠かすことのできない食。その中でも代表的かつ歴史的にもっとも重要なのが「懐石料理」です。茶の湯の中で発達し、洗練された「懐石料理」と、その中における「菓子」の位置づけについて、詳しく学びました。
春の茶事開催のあととあって、学びがより深くなりました。
これからお茶事がますます楽しめそうです!

27日(木)講座「大倉源次郎 能楽談義 ーその1ー」

本年還暦を迎えられる大倉源次郎氏をお迎えしてのこの講座は、お話をもとに出版をするという、弘道館としても初めての試みです。
第1回目となる今回は、源次郎氏の20代、30代の頃の、異ジャンルの方々との挑戦的な舞台の数々について、お話を伺うことができました。

菓子は、源次郎先生の第一回目の講座のために、スタッフ一同、工夫をこらして考えました。タンポポの語は、室町時代に鼓の擬音タンポポから生まれたという説から、タンポポの花をイメージしました。
写真ではわかりませんが、中は緑色の餡でした。
タンポポはまた、役者そのものをあらわしていると、講座のなかで大倉先生から伺うことができ、来場者から「なるほど〜」という声があがりました。

大倉源次郎_講座レポート2 大倉源次郎_講座菓子

次回は5月11日(木)。
第2回目のテーマは「現在Ⅰ〜寺社仏閣の能(談山能 他)」です。
途中参加も可能ですので、是非お越し下さいませ!

スイス人のお客様のご来館

近頃は外国からのお客様が増えており、英語やフランス語が飛び交うお茶席が開催されています。以下は、スイスからご来館されたお客さまのお茶席です!

飯後の茶事で茶の湯文化をじっくり味わっていただいた後、芸妓さん・舞妓さんによる舞とお座敷遊びを体験されました。
お座敷遊びが初めての方もおられ
最初は少し緊張されたご様子でしたが、お帰りの際には
「とても楽しかった。洗練されて、美しく、楽しい。こういった文化を継承していくことはとても大切ですね。ぜひまた、京都に来た際には立ち寄らせてもらいたい」
と、笑顔で嬉しいお言葉をかけてくださいました。

スイス人茶会1 スイス人茶会2

また5月の弘道館も講座やイベントなど、盛りだくさんです。
ぜひご来館下さい!

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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