~第12回「紅白梅図屏風」をもとに(実作)~
京菓子展「手のひらの自然」は展示する京菓子のデザインを幅広く募集。2015年は「琳派」というテーマに沿った376点の意欲的な作品が集まりました。 当ブログでは昨年の入選デザインとそれをもとに作られた京菓子、講評をあらためて紹介しています(順不同で取り上げます)。
今回は、実作部門の入賞作品から。ともに参考にしているのは尾形光琳の「紅白梅図屏風」。作り手によって、まったく趣の異なるものに仕上がっているのが面白いですね。
今年のテーマは「蕪村と若冲」です。みなさんも新しい京菓子のデザインに挑戦してみませんか?
締め切りはもう間もなく!!! 9月10日(土)です。
※デザイン部門の募集もあります
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【参考作品】尾形光琳「紅白梅図屏風」
【銘】紅白梅図(素材/軽羹・羊羹製)
【入選者名】田代早苗
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<先生方の講評>
「紅白梅図屏風」の紅白梅を左右分割面として表現し、その真ん中に黒の川を配する表現が洗練されている。一目でそれとわかる安定感も評価される。
【銘】山園(素材/錦玉製)
【入選者名】和田梨華子
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<先生方の講評>
林逋の漢詩「山園小梅」から想を得たという夜の「紅白梅図屏風」の表現に独自性があり、食べる人のイメージをふくらませる。
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「手のひらの自然―蕪村と若冲」展2016