唐衣(からごろも)

弘道館では、「小さな菓子展」と題して季節の創作和菓子を弘道館入口に展示しています。軒先にディスプレイされた和菓子に、道行く人がふと足をとめて季節の訪れを感じる…そんな瞬間になればと願っています。

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「唐衣(からごろも)」(外郎製)

     唐衣 着つつなれにし 妻しあれば
     はるばる着ぬる 旅をしぞ思ふ

それぞれの句頭に、「か・き・つ・は(ば)・た」の五文字を折り込んだこの有名な和歌は六歌仙の一人、在原業平が都に残してきた妻をしんび、杜若が咲き匂う三河國八橋で詠んだとされる。薄紫の外郎で黄色に染めた白あんを包んだ杜若の唐衣(唐風の衣服)とも思わせる美しい初夏の菓子。

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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