炭を考えるワークショップ

炭の未来を考える研修会がおこなわれました。

実際に炭を焼いている方や、取り扱ったりしている方々が全国からお見えになりました。
というわけで、今回は「炭点前」を中心に、茶事のながれをダイジェストで楽しんでいただくというプログラム。
まず、せっかくなので・・・ということで、待合いで、炭点前をするための「準備」を見ていただき、簡単に説明をいたしました。
炭の専門家の方々を前に、炭の説明というのもお恥ずかしいですが
お互いに、つくる人と使う人、ということで、ふだん聞くことのできないお話も伺え、充実したひとときでした。
その後、露地わたりをして、炭点前、濃茶、薄茶を楽しんでいただきました。
雨もあがり、苔の翠もすがすがしく、和やかな一会となりました。
茶事のあと、炭をとりまく現状について伺ってみました。
炭を使う人が少なくなっていること、炭を焼く(生産する)人が少なくなっていること、そして、炭をつくることのできる里山が劇的に減っているというお話・・
茶道のほうから、もっと炭を使うよう盛り上げてほしいとのご意見もいただきました。
私たちのほうからは・・・
炭を使いたくても使えない茶室が増えているということ(とくに公共施設など)、炭を使うにも高くてなかなか使えない稽古場も多いのではということなど、茶道をめぐる炭の現状をお伝えしました。
「炭がなければどうやって釜の湯をわかすの?」というご質問がありました。
なんと、電熱の風炉があるのです。コンセントをつなげば、しっかり保温してくれます。
スイッチひとつで湯がすぐに沸き、それはそれは便利。
ただ、やっぱり炭の良さにはかないません。
湯のわくシューッという音や、赤くもえる火の色、時折パチパチと音がはずんだり、だんだん火が消えて小さくなっていくさまなど、茶の湯の時をいっそう楽しくしてくれます。
弘道館や、私たちの稽古場である嵯峨野三壷庵では、お稽古のときも炭を使っています。
炭をつかうと、火や水、お湯のありがたさを実感します。
炭つかって茶の湯を楽しむことは、生活の原点を知ることのできる貴重な経験になるのではないでしょうか。
炭のことを、もっともっと知りたくなりました。

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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