【企画展】人に似し器
小沙窯 金鎭完 現代の高麗茶碗展
展示の紹介(主催者より)
『ああ、なんと平凡極まりないものか。これは作られた器ではなく生まれてきた器だ。』
朝鮮の人よりも朝鮮の芸術魂を愛した美学者柳宗悦が伝説の井戸茶碗銘喜左衛門を直接目にして張り上げた賛嘆です。
朝鮮の名も知らぬ陶エが作り、日本の茶人たちが魂の如く愛したこの茶碗を再現するために長年に渡って日韓両国の多くの陶工たちがその生涯をかけてきました。
韓国の小沙窯の陶工金鎮完も過去30年にわたりこの道を歩み続けてきました。彼は貧しく早くに学業の道を離れましたが張り詰めた肩に満面の笑みを浮かべた姿は朝鮮の陶工を祐彿とさせます。
彼は飾ろうとはしません。ただ誠実で長けた腕で毎日作リ続けます。
自分自身が踏みしめているこの地と今この瞬間の空の下で、ただひたすらに自らの役目を果たすのみです。
それ故に彼が作り出す茶碗は五百年前の千利休の時代の茶人が愛した高麗茶碗のように荒々しくもどこか恥じらいのある無邪気だが堂々とした朝鮮の陶エ、まさにその人なのです。
金鎮完の素朴な手を通して五百年前の朝鮮の陶工たちと日本の茶人との心がいかに生き生きとしていたのか、その吐息を共に感じていただければ幸いです。
主催 韓国 學我齋美術館
開催期間 | 2017年10月14日(土)〜2017年10月16日(月) |
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時間 | 開始:10:00 終了予定:17:00 |
入館料 | 1,000円(呈茶付) お越し頂いた方には展示作家の高麗茶碗にてお抹茶を差し上げます。 *予約不要 |
申込方法 | ご予約は不要です。 |
会場 | 有斐斎弘道館 2階 |
住所 |
〒602-8006 京都市上京区上長者町通新町東入ル元土御門町524-1 地図を表示 |
ちらし | ちらしのダウンロード |
小沙窯金鎮完作歴
1965年、韓国江原道三捗に生まれる
1987年、陶芸の道に入門
1995年、京畿道利川に定窯を開く
2000年、韓国 京畿世界陶磁ビエンナーレ国際公募展にて特別賞を授賞
2001年、韓国 京畿世界陶磁ビエンナーレ国際公募展入賞
2007年、韓国 トアートギャラリーグループ展
2008年、韓国 京畿世界陶磁ビエンナーレ展示館招待展
2009年、韓国 聞慶(ムンギョン)茶碗公募展三位入賞
2014年、韓国 學我齋美術館井戸茶碗再現招待展
2015年、韓国 釜山アート美術館招待展
2015年、韓国 京畿道工芸大展陶芸部門1位
2015年、韓国 學我齋美術館朝鮮鉄画粉青磁名匠招待展
2016年、米国 ニューヨークコリアソサエティ”Tea Story”招待展
2017年、韓国學我齋美術館粋を呑む安在福・金鎮完展
2014年、定窯を小沙窯に改称
現在、韓国京畿道利川市暮加面素沙里
一八九—七にて陶芸活動中
韓国學我齋美術館は
長い歴史を有する儒学が、今の時代において自分自身の暮らしを心身ともに豊かにしてくれるキーワードとして新しく生まれ変われると信じる日本と韓国の様々な分野の若き学者たちが集まり、2013年に設立した韓国政府登録の非営利私立美術館です。特に茶文化に関連のある多くの展示を企画・開催しており、韓国茶礼教室・弘道閣と裏千家茶道教室・閑遊庵を運営しています。
大韓民国ソウル市鍾路区敦化門路98
www.hagajae.com
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