近世京都学会とは
近世京都学会は、弘道館の保存に関する趣旨に賛同する研究者による「淇園連舎」からスタートしました。
現在は、公益財団法人とは独立し、正式に学会として活動をしております。
近世京都学会と有斐斎弘道館
広く近世京都を学際的に研究し、分野横断的な総合学としての近世京都学を提唱し実践する学術的組織です。
有斐斎弘道館の設立して間もない頃から、様々な分野で活躍されている方々とともに、淇園とその時代を学ぶサロン「淇園連舎」を幾たびか開きました。そこから生まれた企画展、講演会を幾つかご紹介いたします。
有斐斎弘道館主催企画展
「花洛の鴻儒 皆川淇園の文人画」
(於有斐斎弘道館、2010年10月30日~11月13日)、
有斐斎弘道館主催講演会
「江戸時代の書画会と淇園」
(於京都府公館レセプションホール、10月31日)
このような活動を通して2011年に、このサロンで、広く近世京都を学際的に研究する組織を、という声がおのずから出て、近世京都学会を設立する運びとなりました。
近世京都学会 発起人
以下に、近世京都学会の発起人をご紹介させていただきます。
有斐斎弘道館、館長濱崎加奈子(伝統文化論)が、発起人の一人として名を連ねさせております。
上杉和央 (歴史地理学)
榎本祐嗣 (技術史、地震史)
遠藤正治 (本草博物学史)
小川後楽 (日中茶文化史、近世思想史)
沖田行司 (日本教育史)
岸 文和 (芸術学、視覚文化論)
ロバート・キャンベル (近世文学、明治文学)
齋藤希史 (中国古典文学、東アジア言語論)
鈴木一義 (日本科学技術史)
高橋博巳 (近世文人研究)
辻本雅史 (日本教育史、思想史)
冨田良雄 (日本天文学史)
富永茂樹 (知識社会学)
中嶋節子 (日本建築史、都市史)
永益英敏 (植物分類学)
濱崎加奈子(伝統文化論)
浜田 秀 (言語思想史、文体論)
原田博二 (長崎学)
廣瀬千紗子(日本近世文学、日本芸能史)
本間洋一 (日本漢文学、和漢比較文学)
松田 清 (洋学史)
本康宏史 (地域史、技術文化史)
横田冬彦 (日本近世史)
横谷賢一郎(近世日本絵画史)
芳井敬郎 (日本文化史、民俗学)
李長波 (中日比較文法史)
冷泉為人 (日本美術史)
(敬称略 五十音順)
初代代表幹事ご挨拶(引用)
京都大学時計台記念館において設立総会が開催され、分野横断的な新しい学会、近世京都学会が設立されました。 多分野から発起人27名の賛同をえて、4月28日に発表された設立趣意書は、3.11大震災の惹起した近代文明への問いを受けて、 「地球的視点に立つとき、近代文明を総合的に問う有効な方法の一つは近代文明の世界化に先立つ各地域の近世文明に立ち返って、 地域的個性のなかに新たなる普遍を追求すること」、「日本の場合、近世京都はそのような地域的個性を学術的に解明する上で極めて重要な対象」 であると指摘しております。
分野横断的な学術交流活動を通じて、かつて西欧人たちが垣間見た近世京都をより広くより深く捉え直すこと、ここに本学会の特色、存在理由があるのではないかと考えております。より多くの研究者、好学の士のご参加を願う次第です。
(2011.7.10 松田清 記、引用元:http://kinsei-kyoto.com/speach-p.html)
淇園研究サポートのお願い
近世京都学会は、大学等に所属していなくても参加することができます。
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年に一回の学会発表及び、弘道館共催事業の公開講座に参加することができます。