有斐斎弘道館2020年4月のまとめ(ハイライト)

4月の有斐斎弘道館は、新型コロナウイルスの影響により、予定していた行事を見直さざるを得なくなりました。

春の茶事や講座へのご予約をいただいておりましたお客様にはご迷惑をおかけし、申し訳ございませんでした。

しかし、新たな取り組みといたしまして、オンラインで講座を発信することに挑戦いたしました。

弘道館に足を運んでいただくことが難しい中、少しでもできることを、

これまでの活動の火を絶やしたくないという思いから「オンライン」という選択をいたしました。

今月は、オンラインの裏側を紹介しながらまとめを綴ってみたいと思います。

 

◆4月10日(金)オンライン講座「能あそび」

オンライン講座第一弾として、4月10日に「能あそび」が開催されました。
当初の予定を変更し、ゲストに能楽師の「有松遼一」さんをお招きしました。

配信用の台本を作成し、時間を見ながらの配信は、まるでテレビの生放送かのような緊張感!
(写真のようにカンペを使いながら進行を進めていたんです!)

お客様から「春を感じる能は何ですか?」という質問が出て、
林さん、有松さんとも一番に思いつくのは「熊野」だとお答えいただきました。

オンラインという、いつもと違う距離感、違う形態の講座となりましが、
お客様と双方向にコミュニケーションが取れたことで、出演者のお二人もお客様を身近に感じながら
講座を進められたようです。

◆4月11日(木)オンライン講座「信仰から見る京都」

この日のテーマは「やすらい祭と今宮」でした。

今宮神社で行われる疫病をおさめる「やすらい祭」。

昨今の情勢に重なるような内容で、昔から人々を悩ませる疫病に、人々はどのような神事を行っていたのか。祭りの様子を見ながら学びを深める講座でした。

急遽、オンライン講座に変更になったにも関わらず、多くの方々にご参加いただき、質疑応答の時間も設けることができ、講師の太田も喜んでおりました。

次回5月9日(土)13時〜 の「加茂祭」の会もオンライン講座となります。詳細ページへ

◆4月19日(日)オンライン配信「日本の音を吟味する」

今回が第1回目の講座でしたが、情勢を踏まえまして、8月以降に延期とさせていただきました。

講座は延期となりましたが、19日(日)11時より森田さんご自身のyoutubeチャンネルにて、「日本の音を吟味する」<導入回>の無料LIVE配信が行われました!

次回は6月7日(日)11時〜12時30分

ゲスト:林宗一郎 氏(能楽師)を予定しております。

詳細ページへ

◆4月28日(火)オンライン講座「茶の湯の文化を識る」

テーマは「珠光と紹鷗を考える」でした。

なぜ禅とお茶が結びついたのか?

師匠だった一休と珠光との関係は?

茶道がどのように紹鷗の時代に引き継がれていくのかといったお話でした。

この日は京都だけでなく、東京、そしてフランス、アメリカから講座にご参加いただきました!

70名以上と、普段弘道館には入りきらないほどの方々にご参加いただき、ありがとうございました。

次回も情勢を踏まえまして、オンライン講座の開催となります。

 

5月26日(火)13時より「茶の湯の文化を識る」

テーマは「博多から堺へ」です。
講座お申し込みの詳細は、以下リンクよりご確認ください。

詳細ページへ

◆4月28日(火)オンライン講座「京菓子専門講座」

こちらもオンラインでの講座となりました。
テーマは「透木釜の菓子」です。

酒井正雅茶会記に出てきた「羊羹」を取り上げ、受講者の皆様と一緒に羊羹のデザインを考えました。

オンラインでしたが、受講者の皆さんに画面の向こうで羊羹のデザインをスケッチしていただき、画面越しにデザインを共有しながら講座を進めました。

いつもとは違う環境でしたが、いつものように皆さん熱心に講座に取り組まれている様子が画面を通して伝わってまいりました。

 

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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