有斐斎弘道館2024年6月のまとめ(ハイライト)

 

◆6月9日(日)《月釜「雨」》

当日は、雨が降ったり止んだりの、まさに茶会のテーマそのものの天気。
約60名の会員及びビジター参加者の皆様と、しっとりとお茶を楽しむ時間となりました。
今回の席主茶道裏千家教授の西村宗靖氏がつとめられ、室礼、茶道具、茶器、菓子などはどれも「雨」や「水」にちなんだものでした。

また、副席として点前とともに蓮茶の振る舞いもあり、初夏の爽やかさも感じていただけたことと思います。
※次回の月釜は9月15日(日)テーマは「月」です。こちらの詳細は改めて発表いたします。

 

◆6月22日(土)講座《信仰からみる京都・京街道編》

前の夜から降り続く雨でしっとりと潤ったお庭が皆様をお迎えしました。
第1回のテーマは「八瀬比叡山口駅」。前半を松枝先生、後半を太田先生にそれぞれご担当いただき、八瀬独自の歴史や文化、風土のお話を伺いました。
また、今回の主菓子は葛焼きの「瀬」。情景が心に広がるような美しさでした。
次回の「信仰からみる京都・京街道編」は7月20日(土)開催予定です。

◆6月28日(金)講座《能あそび》

6月28日に開催された「能あそび」は、テーマを「能作〜能を作ってみよう!」として開催しました。能の物語を参加者の皆さんに作っていただき、上演にまでこぎつけるというワークショップ形式でした。
能作の手がかりは、「いつ、誰に、何をさせて、どう終わったか」をまとめること。参加者と能楽師が座談形式で曲の舞台や登場人物などについて意見交換をし、こんな物語が生まれました。
“雨がそぼ降る中、東国から京へたどり着いた旅人が、弘道館の軒を借りて雨宿りをした際、素晴らしい声の謡が聞こえてきました。そこで、謡の指南を乞うたところ、実は歌声の主は昔、弘道館の主であった皆川淇園の霊だったのです……”
できあがった物語を能楽師が即興で見事に演じ、参加者の皆さんと鑑賞しました。
いつもの「能あそび」とは趣向を変えた今回、皆さんとの「かけ橋」となればという思いを込めてご用意したお菓子は、「虹」をテーマにしたものでした。
次回の「能あそび」は8月30日(金)開催予定です。
テーマは「独演仕舞十番」。能楽師・林宗一郎先生が10曲を1人で演じる試みです。
今年のNHK大河ドラマ「光る君へ」にちなんで、源氏物語の登場人物を描いた曲を中心に演じます。
お楽しみに!
詳細及びお申込みはこちらから。

《弘道館の日常》

6月18日<弘道館、四季折々>
梅雨の気配が感じられるようになってきた京都。
弘道館の庭では、紅白揃った河原撫子(大和撫子とも)や真っ白な百合、鮮やかな桔梗が咲き、心を和ませてくれています。桔梗は明智光秀の家紋でも知られている花ですね。
かわいいピンク色の花は紫酢漿草(ムラサキカタバミ)。
実は外来種で、環境省から「要注意外来生物」に指定されています。

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多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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