有斐斎弘道館8月のまとめ(ハイライト)

8月の有斐斎弘道館では京菓子展のデザインを公募しており、大変嬉しいことに合計350点以上もの応募がありました。
応募いただいたみなさま、ありがとうございました!
入選者の発表は10月の上旬、京菓子展は10月21日(日)〜11月4日(日)の期間に開催いたしますのでどうぞお楽しみに。

また8月は暁天茶会や、京菓子展の関連企画として京菓子作り体験教室などのイベントを開催しましたので、その様子をご覧下さい。

8月4日(土)講座「信仰からみる京都」「源氏物語はどのように読まれたかー河海抄を読む」

「信仰からみる京都」は毎回多くの方にご好評いただいておりますが、テーマに合わせた京菓子も楽しみな講座です。
今回のテーマは”後鳥羽天皇”。黒い葛焼きにこなしで赤くアクセントをつけています。こちらはロウソクの燈をイメージしています。講座の内容もそうですが、お菓子も一期一会でもう二度と同じお菓子に巡り合えない。そう思うとドラマチックですね。
ドラマチックといえば、古典文学の源氏物語。「源氏物語はどのように読まれたかー河海抄を読む」は当初は一年間で今回が最終日として始まった勉強会ですが、講師の先生はじめとして熱心な参加者さんのおかげで、9月以降も継続開講させていただくことになりました。次回の開講は9月15日です。
ただしお時間が30分遅くなり、14時30分からの開催となりますので、どうぞご注意ください。

8月5日(日)暁天茶会

この日は年に一度だけの朝の茶事、暁天茶会で50名ほどの方にお越しいただきました。
今年は大名茶人として知られる松平不昧公に寄せて、茶粥として島根の郷土料理であるぼてぼて茶を楽しんでいただきました。
不昧公が鷹狩りに出かけられた際に飲まれたことが由来となっているこの料理は、泡だてた番茶にご飯や黒豆、香の物などを入れるという少し変わった食べ物です。初めて召し上がられた参加者の方も多かったのですが、ご好評いただけたようです。
お菓子は緑色のひさごをかたどった葛焼きで、両方ともこの夏の暑さをしばし忘れるような爽やかなお茶会となりました。
何かとせわしない現代ですが、たまにはこうして暑い夏の日に朝をゆったりと過ごしていただくことは、ある意味とても贅沢なことかもしれないですね。

8月12日(日)京菓子作り体験教室

『手のひらの自然「京菓子展〜源氏物語」2018』の公募関連企画として、「京菓子作り体験」講座を開催しました。
30名を超える下は小学生から幅広い年齢層の皆様がお話に制作にととても熱心に取り組まれていました。
「こなし」による京菓子作りはどこか幼少時代のねんど遊びも思わせて、童心に帰ったように夢中になる魅力があるようです。
それにしてもこんなシンプルな材料から様々な美しい京菓子が生まれるとは本当に驚きです!

8月20日(月)・21日(火)大学生茶事研修・花街研修

専修大学の学生さんたちが研修で有斐斎弘道館を訪問してくれました。
初日はろうそくの灯の元で茶事、翌日は舞妓さんと芸妓さんにお越し頂き、花街体験を行いました。日常ではなかなかない状況で初日はかなり緊張気味の学生さんたちでしたが、翌日は舞妓さんの美しい舞と、お座敷遊びの定番である金比羅船々ととらとら(虎拳)で実際に遊んで見ることで、とてもリラックスした様子で盛り上がっていました。
花街の遊び=お金持ちのおじさんというイメージが世間的にはありますが、お座敷の遊びも宴に華を添え、その場を共有する人々が愉しむためのものです。舞妓さんや芸妓さんのプロならではのおもてなしの気遣いについて、実際に経験して見ることで学ばれたことも多いのではないかと思います。
遊びの後の質疑応答では、多くの学生さんから活発な質問が舞妓さん、芸妓さんに行われ、関心の高さが感じられました。
今後もなかなか学生さんが気軽に花街や茶事へ行かれることは難しいかと思いますが、伝統文化の中で培ってきたさりげない気遣いのコミュニケーションについて、体感されたことをこれからの学びの中に生かしていっていただければと思います。

多くの方に有斐斎弘道館の活動を知っていただきたく思っております。
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